教員紹介

Profile

張 信愛
准教授
張 信愛
JANG Shinae
児童教育コース准教授。宇都宮大学大学院教育学研究科修士課程修了、筑波大学大学院人間総合科学研究科博士後期課程単位取得満期退学。修士(教育学)。関東学園大学専任講師を経て、2022年4月に共愛学園前橋国際大学に着任。主な業績は、『教育の制度と学校のマネジメント』(共著、時事通信出版局、2025年)、「韓国の中学校における教育相談機能の組織化に関する研究:「相談教師」の位置と役割実態の分析から」(学校経営研究第46巻、2021年、pp.38-51)など。

学生へメッセージ

今、私たちに必要なのは、当事者意識を持つことだと思います。そのために、私は学生に知識や情報を伝えるだけでなく、それぞれの物事について深く考えられるよう、問いかけを心掛けています。例えば、私が担当する教職科目では、現代の学校教育に関する制度的事項について学びますが、学校教育が抱えるさまざまな課題を見つけ、その解決のためにはどのような制度改革が必要なのか、「学校教育制度をつくる」という観点から現行制度を検討する機会を提供します。予測不可能な時代を生きる我々は、受け身の姿勢を捨て、当たり前のように受け入れてきた価値観や慣習、法制度さえも「なぜそうなのか」と常に吟味しながら、一人ひとりがよりよい社会をつくっていく主役になる必要があります。
また、私のゼミでは、子どもを取り巻くさまざまな課題に対して、学校での支援のみならず、地域社会が子どもの育ちを支えるためにどのように取り組むべきかについて検討・考察します。その際、地域にはどのような機関や施設があるか、その機関や施設はどのような役割を担っているかを把握するとともに、実際に地域に出向いて積極的に参加し体験するように促します。もちろん大学で知識を学ぶことも重要ですが、学んだことを人生や社会に結びつけてどのように生かすかを考えることも欠かせないからです。一人ひとりの学びの過程に寄り添い、一緒に考えていきます。

研究内容について

私の専門は教育学です。教育学のなかにはさまざまな分野がありますが、私は学校経営、教育制度、教師教育の観点から研究を行っています。近年、社会環境の変化に伴い、いじめ、不登校、子どもの貧困や格差、虐待、外国にルーツのある子どもや発達障害のある子どもへの支援など、子どもや学校が抱えている課題はますます多様化・複雑化・深刻化しています。これらの課題に対応するために、学校(教職員)、地域社会、教育制度はどうあるべきでしょうか。

私はこれらの課題に対応するため、学校における組織的な取り組みのあり方や、制度改革の方向性について探究しています。日本国内に限らず、韓国、中国、台湾、ポーランド、カザフスタン、オーストラリアなどで現地調査を実施し、他の研究者とも共同研究を進めています。諸外国の制度や学校における教育実践を検討材料とすることで、よりよい学校づくり、よりよい教育の実現に貢献することを目指し、研究活動に取り組んでいます。

担当科目

教職論 教育と社会「教育原理II」 教育方法・技術 教育実習事前事後指導(初等) 教育実習事前事後指導(中等) 介護等体験 教育実習(初等) 教育実習(中等 A・B) 教職実践演習 海外教育研修 基礎演習 I・II 課題演習 I・II 卒業研究

所属する機構/コースの教員一覧

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