教員紹介

Profile

児浦 良裕
准教授
児浦 良裕
KOURA Yoshihiro
東京理科大学理学部卒業、桜美林大学大学院国際学術研究科修了。修士(大学アドミニストレーション)。企業での営業マーケ・新商品開発等を経て、都内中高一貫校の教員(数学・情報・家庭)として従事。教育企画部長・高校新クラス設置統括長・法人教育デザイン開発センター長等を歴任し、様々な教育体系や手法を開発。2024年4月に本学着任。著書に「ワークショップのアイデア帳」(共著、翔泳社、2020)など。

学生へメッセージ

本学のキャッチフレーズである「地域の未来は私がつくる」という状態を皆さんと共に目指したいと思い、様々なローカル科目を開発しています。具体的には、2年生必修科目の「Glocal Seminar」をはじめ、「群馬で学ぶ」「前橋市で学ぶ」「地域活性化演習(過疎地域課題探究)」「課題演習」などの開発・授業担当をしています。これらのローカル科目では、現場体験から地域を知る視点や地域情報を収集・分析する方法を学びます。さらに、それらをもとに課題設定を行い、その解決策を考案しプレゼンします。科目によっては、地域の方々と協働したり、自分達でデザインした「プロトタイプ」を実践したりします。
地域をテーマとすることによって、大学での学修内容を横断的・統合的に活用することができ、実社会にいかせる貴重な学修経験となります。特に、群馬は産業・観光・環境・暮らし・健康・福祉・文化・国際の各領域において、先進的な取り組みもある一方で課題もあり、両方が詰まった興味深い地域です。群馬を愛する地域の方々に思いを馳せながら、地域を見る目を養っていきましょう。
また、皆さんはとても素晴らしい「賜物」を持っています。「賜物」とは、キリスト教の言葉で、才能や得意分野、好き・興味など、その人らしさを表す言葉です。皆さん一人ひとりには必ず「賜物」が与えられています。その「賜物」を、地域での学びを通して、発見し磨いていきましょう。そして、皆さんの「賜物」を用いて、群馬のため世界のために貢献していきましょう。貢献するための「デザイン手法」は、私が授業で伝授いたします。共に群馬で学び、自分と群馬を成長させていきましょう!

研究内容について

専門は「教育デザイン論」「地域連携教育」です。「教育デザイン」とは、未来社会に生きる人々の学びをクリエイティブに切り拓くための将来設計であり、全体の見取り図をつくるものです。激変かつ複雑化した社会の中で、一人ひとりが協働し、クリエイティブで幸福な社会を創りだす、そのために「教育デザイン」は重要な手法となります。私は、これまで、アクティブラーニングやワークショップ等を多数デザインし、複数の著書を発刊しました。同時に、地域交流や多文化共生、関係人口創出や環境啓発における課題解決策として、ワークショップを学生自らがデザイン・運営できるように、伴走やコーディネートも行ってきました。また、学校間や社会をつなぐ「接続教育」もデザインしてきました。例えば、小学生向けのLEGO®を活用した中学入試のデザインや、大学入試総合型選抜のパターン分析や高大連携による探究授業のデザインを行ってきました。多くの人達は、小・中・高・大・社会といった各教育の機会をきっかけに成長していきます。しかし、それぞれの間では教育のつながりが薄く、特に「大学〜社会」の間では大きな分断が生まれているのです。
そこで、大学(学校)での学びと社会を接続させていく上で、「地域連携教育」は大変効果的であるとわかり、現在、研究や開発を進めています。例えば、子ども食堂運営、世代交流ボッチャ大会、衣服リサイクルリース作り、菜園体験ワークショップ、在住外国人向けのやさしい日本語体験など、地域交流や多文化共生、関係人口創出や環境啓発のために学生自らが企画・運営することを支援してきました。結果、地域への貢献はもちろんですが、学生の自己理解やキャリア展望につながり、将来の進路設計に大きく影響していることがわかりました。まさに、「地域連携教育」が社会につながる効果的な教育であることがわかっています。「地域の未来は私がつくる」ことで、大学と社会がより密接につながり、皆さんの成長と幸福にもつながると確信しています。

担当科目

Glocal Seminar I・II 群馬で学ぶ 前橋市で学ぶ 地域活性化演習(過疎地域課題探究) 基礎演習 I・II 課題演習 I・II 卒業研究

研究実績

準備中

所属する機構/コースの教員一覧

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